イマージョンと英文法

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「英文法ってやったほうがいいの?」

「学生時代嫌いだったんだよね。。。」

英語学習をスタートすると必ずこの

英文法やるのかどうか問題に直面します。

筆者はイマージョン始める前に

一億人の英文法

という本を2周しました。

そしてイマージョン2500時間を超えて

改めて【一億人の英文法】を読みました。

最初に読んだ時とは異なる印象になったので

イマージョンを長時間続けている筆者からの

英文法に対しての考え方を書いていきたいと思います。

このブログでは

英文法はやるべき?

やるとしたらどうやって?

といった疑問を解決していきたいと思います。

目次

英文法に対する考え

イマージョン前

避けては通れないとこだな。現在完了形とかもう一回覚えたほうがいいんかな。。。

義務教育で英語を勉強したことがある人は

必ずこのように思うと思います。

筆者もそうでしたし

文法は避けて通れないというイメージでした。

1億人の英文法を2周したと言いましたが

なんとなく

こんな感じだったかな、、、

といった形で終わりました。

・どう生かすべきなのか

・何のために英文法をやるのか

が全くわかっていなかったので

正直意味があまりなかったと思います。

最初は英文法からやらなくてはいけない

という固定概念をもとに

始めて終わったと思います。

イマージョン2500時間後

イマージョンを2500時間終えた後に

再度1億人の英文法を読破しましたが

終えた印象としては

会話のために文法の勉強はあんまり必要ないかな。

と最初に思ったのが正直なところです。

ただしイマージョン前に読んで感じた

・どう生かすべきなのか

・何のために英文法をやるのか

に対する答えは少しわかりました。

なのでここからは

・なぜ英文法はあまり必要ないと思ったか

・必要ないと思った中でどう生かすべきか

といった内容を書いていきます。

英語を学ぶ目的

早速ですが

英語学習の目的によって英文法の立ち位置は

大きく変わります。

今回はイマージョンをしている人

つまり【コミュニケーションツール】として

英語を使いたい人にとっての話をします。

会話に文法は必要ない

結果から言えば、必要ないです。

イマージョンでの実例を紹介しながら

理由を説明していきます。

ルールが無視されていても伝わる

イマージョン中の実例ですが、自分の大好きなドラマ

【Cobra Kai】season1 にこんなシーンがあります。

0分44秒から46秒に字幕表示はされていませんが

悪役の Kyler が Miguel に対して

You crying? Where you going , pussy?

という場面がありました。

英文法を少しでも学んでる人なら

あれ?「Are you crying」じゃないの?あと Where のあとのareが無い?

と思いませんでしたか?

そうなんです。このようにいわゆる【be動詞】の

省略なんて日常茶飯事のごとくあります。

しかもスクリプト上も省略されています。

つまりなくても問題無いとされてるわけですね。

でも筆者は

省略されてるけどKylerの言ってることは理解できる。

とも思いました。

つまり大事なのは伝わるか否かです。

イマージョンしてるとドラマだけでなく

主語の脱落よくあります

ボソボソ言ってて聞こえないことが多いです(笑)

でもコミュニケーションを取れています。

つまり

・大事なのは伝わるかどうか

であり、ルールはよく壊されるのです。

単語のほうが会話においては重要

先ほど説明したシーンでの

You crying? Where you going , pussy?

be動詞が無いのがわからなくても

you=あなた cry=泣く where=どこ go=行く

と単語が分かれば

泣いてんの?どこ行くんだよ?

みたいなことだと理解できますね。

つまり

・単語の理解のほうがコミュニケーションにおいては重要

と言えると思います。

自然って何?という話ですが

・聞いた表現を真似すること

・子供のように言語を学ぶこと

これが本来の言語習得の形であり

自然な言語習得の形

と考えています。

こういう場面では、こう言ってることが多いな。

こういった理解から習得していくはずです。

また筆者の大好きな

【Cobra Kai】season2 にこんなシーンがあります。

2分すぎくらいに

I’m coming for you , bitch!

というシーンがあります。

筆者は

今から行くからなってことだろうな。あれ?でもgoじゃなくてcomeなんだ。

と文法は知らなくても、この場面での言い回しや

comeの使いどころも知れたわけです。

そこに対して

これって文法はどうなってる?

という考えはあまり必要ありません。

なぜならその表現でコミュニケーションが

取れているからです。

なのでイマージョンを通した自然な言語習得においては

・文法はあまり気にすることではない

と思います。

文法通りが不自然なこともある

イマージョン始めるきっかけになったことですが

「私はお酒が弱いです。」

という表現を英語で言うとき

どうすれば良いかわかりますか?

多分ですが

弱いはweak?お酒はalcohol?だから、、、

I’m weak to drink alcohol.

といった文章を作ってしまうと思います。

というか筆者は作ってしまいました。

この

・英語の文章を「作ってしまう」こと

が多くの英語学習者にとって

やってしまう失敗です。

これでは学生時代にやった英語と変わらない

・文法を気にして話すことのできない状態

になってしまう可能性があります。

ちなみに先ほどの表現を英語にするなら

I get drunk easily.

といった表現になります。

決して文法通りに言葉を並べたわけではなく

場面や状況に適した言い方や表現があって

それをみんな使っているのに過ぎない

と思います。

日本語でも英語でも同じですが

その場面に適した言い方や言い回し

必ずあります。

そこには文法ルールがあっても

壊されることが多々あります

また、もし表現の仕方がわからない時は

日本語でも

これどうやって言えばいいの?

と聞いて、学んで、使ってきたと思います。

これって文法通りなのかな?

という確認はしていないはずです。

なので簡単なまとめとしては

・会話に文法は必要ない。単語理解のほうが重要。

・適した表現や言い回しを使ってるだけ

・文法通りでも不自然なこともある

となります。

だけども文法は知っておくほうがいい

あれ?上で言ってたことと違うくない?頭おかしい?

こう思われる方が大半だと思いますが

イマージョンを2500時間やった筆者だからこそ

考えを書いていきますので見てください。

文法の立ち位置を間違えない

会話に文法は無いと説明しましたが

会話の理解度を深めるためには必要

とらえています。

私も含め、みなさんの学生時代の英語文法は

・正しく単語を並べなさい

・穴埋め問題

・三単現のSをつけるかどうか

などのイメージだと思います。

これを文法知識を持って解いていたと思いますが

実際に大事なのは

テストで答えがわかるための文法知識ではなく

基本的な文構造を知っておくことです。

イマージョンにおいてもプラスに働きます。

さきほど 目的は自然な言語習得 の章であった

I’m coming for you , bitch!

の表現でも

英語は先に結論を言う形であるのを知っているか

どうかは重要です。

日本語で言うところの

お前のところに行くからな!

が、英語で言うと先に結論を言う形なので

行くからな。お前のところに!
I’m coming / for you !

という文構造になることは知っておいて

間違いなく損ではありません。

つまり

・文法を学ぶことは悪いことではない

・文法のルールをテストにすると悪影響

だと思います。

なので文法の立ち位置を

・知らなくても会話は理解できる

・知っておけば理解が深まるアイテム

としておくことがおススメです。

実際にどう学ぶのか

言語学習はパズルみたいなもので

なかなか綺麗に組みあがりません

それでもイマージョンを続けていくと

少しずつパターンを理解し始めて

全体像が見えるようになります

簡単に言えば

・パズルを言語化したものが文法

だと思います。

一億人の英文法を読んでから

イマージョンを始めた筆者としては

最初に文法書を読むことはおすすめしません。

というのも2周しましたが

感情が乗らない文法読み

は意味がありません。

この

感情が乗るかどうか

は言語学習において最も大事だと

思っています。

例えばですが、wh修飾の説明で

The top which Ann bought is sooo cute!

このような例文であったときに

言いたいことはわかりますし

例文もわかりやすいのですが

どんな服かわからないし

この短文だけでは説明されてるだけ

終わりなのです。

ですがイマージョンしていると

当然のようにwh修飾はたくさん出てきます。

cobrakaiでこんなシーンがあります

1分59秒すぎに Daniel が

This is my back yard . I’m not the one who needs to go.

と言うシーンがあります。

このシーンをドラマを通して見ていると

おれが出ていく必要はないって言いたいんだな。

ということがわかり、感情が乗ります。

シーンが思い浮かばれます。

そして初めてwh修飾と映像が結びつきます

なので

・実際にどう学ぶのか

というと

イマージョン約500時間ごとに1回文法書を読む

のが筆者としてはおススメです。

大量の英語を浴びた状態で文法書を読むと

本の例文とイマージョンをリンクしやすくなります。

一億人の英文法のいいところは

例文がイマージョンで聞いたことの

あるような表現が多いため

イメージもしやすくなることです。

例えばある例文で

The reason why I’m calling you is to ask you a favor.

ドラマで電話してるシーンでありそうですよね。

ただしこれは最初の2周したときには

何も感じませんでした

whyが理由の時使う修飾?wh修飾?

といった程度の感情で、理解できませんでした。

ですが2500時間終えた今は全く違います。

なのでまとめとしては

・感情が乗らなければ意味が無い

・約500時間ごとに1回読むくらいでいい

・イマージョン前に読んでもいいけど、軽くにする。

感情が乗った文法書読みは

例文も響きやすくなり文法を学ぶ価値が上がります。

イマージョンする前では例文は響きづらいです。

どこまでいっても英語は母語ではない

少し希望を打ち砕くようですが

英語はどこまでいっても第二言語

という現実はそうそう簡単に変わらないと

思います。

イマージョンの話を初めて聞いた時

すごい!何も考えなくても話せるようになるんだ!

と希望に満ち溢れていましたが

実際に2500時間終えて痛感するのは

youtubeの人たちは計り知れない努力してるわ。。。

ということです。

多分ですが、第二言語として習得した方の

文法は必要ない!

と言っている方たちも一度は文法を学んで

理解して、でもやっぱ会話にはいらない

となっているのだと思います。

なので

英語はどこまでいっても第二言語

ですので、文法を学んでおいて損はないと思います。

文法ルールのテストは答えられなくていいです。

ただ感情を乗せた状態で理解しようとすることは

間違いなくプラスになります。

文法学んだら話せるっしょ!

などと考えないのであればOKです。

イマージョンの記事に多いのが

自然な言語習得!文法はいらない!

といったことですが、完全同意はしません。

なぜなら文法書を読むと

あっこの表現こういう使い方なんだ。

といった感動があるのです

なのでまとめとしては

・文法は理解度を深めるためのもの

・文法の立ち位置を理解すれば大丈夫

・イマージョンがメインということは変えない

となります。

まとめ

いろいろと文法に対する考え方や

実践方法など書いてきましたが

結局はやったほうが良いです

というのもイマージョンしている人は

英語をマスターするんや!

といった強い気持ちでいる人が多いと思います。

そんな強い気持ちで長い英語の旅に出たひとにとって

英文法なんて通過点に過ぎません

筆者も学生時代は文法嫌いというか

テストのためのもの

というイメージでしたが

イマージョンと平行して学んでみると

あっ知っておいた方がいいわ。

とも感じてます。

なので

通過点だと思ってやっていくこと

をおススメします。

ただしすでに書いてますが

イマージョンがメインであり、文法がメインではない。

ということは忘れないでください。

インプット重視からアウトプットの比率を

あげていくときが必ず来ます。

筆者がアウトプットの比率を上げている時ですが

決して文法で学んだことを生かして

話そうとは思っていません。

ここで文法知識を生かそうとすると

学生時代と同じような状況になりかねません。

あくまで

自然な言語習得。子どものように学ぶ。

ことは忘れずに続けてください。

そして筆者もまだまだ勉強中です。

もし良ければ X でつながり

ともに頑張りましょう!

応援してます。

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この記事を書いた人

 転職をしたくて英語の勉強を開始。その後イマージョンラーニングと出会い、言語学習の本質を知る。そしてイマージョンラーニングの凄さを広げるためにブログ開始。

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